日本における乳癌の発生率は年々増加し、日本女性にできる癌の
中でもっとも多い疾患となりつつあります.しかし他の臓器の癌に
比べ,予後はよく,早期発見がなによりも重要な課題と言えます.
発見の契機が超音波診断であるにも係わらず,最終的に疾患の評価
基準に他の画像診断が用いられる事が多く見られます.これは超音
波診断が,検者の技能に多く依存し,使う機種も多様で,artifactや
走査方法によって,画像が大きく修飾されてしまう特性にもよります.
超音波診断は,簡便で無害であるばかりでなく,空間分解能は高く,
real time性にも優れ,各種超音波ガイド下のピンポイントな診断と
治療に貢献しています.いかにして機種や検者の違いを乗り越え,
客観的な評価に耐えうる診断法になりうるかは,超音波に携わる者
の責務といえます.本会議では,MMG,CT,MRI,PETなど他の画像診
断から学びつつ,超音波診断が画像診断のgold standardになりうる
ための条件や課題についてのconsensusが得られるような演題を中
心に構成しようかと思っております.また,症例報告や新しい工夫
などの応募もどしどしお寄せください。
医師のみならず,技師や技術者たちなど幅広い層の方々に参加して
いただき,ともに体表臓器の未来について大いに語らい、実りのあ
る2日間にできればと願う次第であります.
第12回日本乳腺甲状腺超音波診断会議当番世話人
安田 秀光